見た目はメタリックな「はんこ」? キャップを外すと……
カラーティップピックの外見はシンプルな円柱状で「はんこ」のようなサイズ感。金属製なので、手に取ってみると見た目よりも重みを感じます。カラーは7色で(※写真はネイビー)、いずれもメタリックの単色でシンプルの一言。また、チェーン付きのキーホルダータイプになっているので、キューケースのバックルやカラビナなどに取り付けられます。キャップを回して取り外すと、剣山のようなトゲトゲした金属製の針(ピック)が露出します。これをどう使うのでしょうか……?
商品スペック
カラーバリエーション | 7色(BK ブラック、NV ネイビー、BL ブルー、GD ゴールド、PR パープル、RD レッド、SV シルバー) |
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サイズ | 長さ60mm 直径14mm |
重さ | 32g |
材質 | 金属 |
備考 | 現在チェーン付きのキーホルダータイプになっています |
販売価格 | 1,980円(税込) |
トントン、グリグリ……とタップを揉んで毛羽立たせる
ビリヤードキューの先端には「タップ」(Tip)という小さな革製のパーツが付いています。タップは唯一直接手球に触れるパーツで、その品質や状態がショットの成否にも影響します。プレーしているうちにタップの天面は徐々に締まって硬くなってきて、放置しているとカチコチのツルツルに。そうするとタップにチョークが塗りづらく(ノリが悪く)なり、ショット時にタップが手球をしっかり捉えられず滑ったりします。つまり「キューミス」の元。そんな時はこのカラーティップピックでタップのメンテナンスをします。
使い方は簡単。トゲトゲをタップ天面に軽く押し当ててグリグリしたり、軽くトントン叩いたりして、タップの天面をほぐして、繊維を毛羽立たせてあげます(タップにチョークが付いたまま作業をして構いません)。数回押し当てるだけで写真のようにタップに細かい凹凸が付きました。これでチョークが塗りやすくなり(ノリが良くなり)、手球のホールド性がアップし、キューミスの危険性が減ります。ビギナー~下級者には「タップが硬くなっているかどうか」の判断が付きにくいと思いますので、1日のプレー前にこれを使ってサッとタップをメンテナンス。そんな習慣を付けても良いでしょう。
「シンプルなデザインと機能。使いやすくて良いと思います」
今回商品テスターを務めてくれたのは大学生プレイヤーの林武志さん(全国レベルの強豪アマ ⇒ JPBA 第58期生)。以前このカラーティップピックを使った経験があるそうで、慣れた手付きでタップを10秒ほどトントントン……。「タップのメンテナンスはマメにしている方だと思います」と言う林さんに、カラーティップピックの良いところと悪いところを聞いてみました。
Good Point
「まずサイズがコンパクトで、デザインがシンプルでかっこいい。僕はすごく好きです。手に取った感じは見た目より重いですけど、このぐらい重みがある方がしっかり持てるし、作業がしやすいので良いと思います。剣山の部分はだいぶトゲトゲしているので、力を込める必要がなく、軽くポンポンポンとやれば十分に表面をほぐせます。タップが毛羽立ってくるのが見てすぐわかります。そして、ネジ式のキャップが付いていて、簡単には外れないようになっているのも安全で良いと思います」
Bad Point
「僕は特に気になるところはありません。ただ、これを持ってる人から聞いた話では、キーホルダー部分のチェーンが外れやすいみたいなんですよね。これをキューケースの外側に付けていると、何かの弾みでチェーンが切れて、知らない間に本体を紛失したりすることがあるかもしれません。あまり信用しない方がいいかもしれませんね」
キューケースに常時入れておくと安心。ベーシックなタップツール
タップの天面をほぐしたり、削ったりするメンテナンスアイテムは数多くありますが、その多くはピック(針)やヤスリ部分がむき出し。その点、カラーティップピックはキャップ付きでピック部分が露出しないので安全で、キューケースのポケット内部をチョーク粉で汚すこともありません。トゲトゲでタップの天面をほぐす。それだけのアイテムですが、機能を絞ったおかげでコンパクトなサイズとシンプルなデザインが実現。キューケースに常に入れっぱなしでOKのベーシックなタップツールです。