撞点を示す合計9個のドットとライン

商品スペック

サイズ 直径57.2mm
重さ 168g
販売価格 5,940円(税込)
備考 小冊子(英語)付き

5本の青ラインと4個の緑ドットが規則的に配された手球です。ボール裏面とパッケージには「Q-Tru TRAINING BALL」の文字。これはビリヤードボールのトップブランド、『アラミス』が作っている、本物の手球と全く同じ寸法・重さ・材質のトレーニングボールです。

 

上下左右のスピンを撞き分けて覚える

ガイドがある面を撞き手に向けてボールをセット
構えに入る。ここでは真右を撞こうとしている
フリ(角度)のある的球をシュート
的球にヒットした後とクッションに入った後の手球の動き(スピンの効果)を観察する

手球の上下左右を撞いて、そのスピンで手球を意のままに操るのがビリヤードの楽しみであり、上達の条件でもあります。そのためには「狙った撞点(どうてん)を正確に捉えること」と「そのスピンをかけると手球が的球に当たった後、そしてクッションに入った後にどんなコースを進むのか理解すること」が大事です。

その手助けをしてくれるのがこのキュートゥルートレーニングボール。ボールの表面にはガイド(ラインとドット)が描かれているので、これを撞き手に正対させて置き、任意の配置を撞きます。的球なしで空(から)クッションの練習をしてもいいですし、的球を置いてシュート&ポジションの練習にも使えます。「上(押し球)を撞いたら手球はどのぐらい前に行く?」「左(左ヒネリ)を撞いたらクッションでどんな動きをする?」ということを、まず自分で予測してみて、それから撞くといいでしょう。

付属の小冊子の配置や動画で見たショットなどをテーブル上で再現して撞くのがおすすめ。的球と手球の位置を固定して、真ん中に始まり、上・中・下、左・右、斜めの上・下(両側)、合計9つの撞点全て撞いてみると動きの違いに驚くはずです。撞き慣れてきたら、ガイドの中間を撞いたりして、撞点を増やすといいでしょう。

 

「トップボールブランドのトレーニング用品は安心感があります」

今回も商品テスターを務めてくれたのは大学生プレイヤーの林武志さん(全国レベルの強豪アマ ⇒ JPBA 第58期生)。数ヶ月前からテストしていた林さんは、慣れた手つきでボールをセットし、フリ(角度)のある球や土手撞きの球などをスピーディーに実演してくれました。

Good Point

「今色々なトレーニングボールが出てますけど、やっぱり『アラミス』のブランド力は大きい。撞いた感じや触り心地がちゃんと『手球』なので安心感があります。そして、小冊子を見なくてもなんとなく使えるシンプルさもいいと思います。手球が回ってる様子もガイドと裏側のロゴのおかげでよく見えます。メインのユーザーはヒネリをしっかり覚えようというC~Bクラスぐらいの方や、その人達にレッスンをする人だと思いますが、レベルを問わず色々な使い方が出来ると思います。僕はガイド面を少し上向きにしてクッション際に置いて、土手撞きの練習で使っていました」

Bad Point

「初心者用にあえてシンプルにしているのかもしれないですけど、ガイドの数が最小限すぎる気もします。トレーニングアイテムという意味では、もうちょっと目盛りやラインがあってもいいのかなと思いました。実際のゲームではより細かく撞点を撞き分けているので。あとは、色々なお店のテーブルでこのボールを使うと、コンディションの違いによってたくさん発見がありそうなので、持ち運びしやすい専用のケースが欲しいですね」

まとめ

手球の動きを試しながら覚えて「基準」を作ろう

ビリヤードはスピン、特に左右のヒネリが使えるようになると加速度的に楽しくなります。しかし、慣れるまではヒネリの使い所や適正なヒネリ量がわからなくなることも。そんな時、「ここを撞いたらこう動く」という経験ベースの知識の蓄積が物を言います。自分の中に基準を設けるのにキュートゥルートレーニングボールが役立つでしょう。

前のレポート [Vol.7]
キュッと“横”を締める白い筒――『コードロン ティップツール』