簡素すぎる造りですが……
商品スペック
カラーバリエーション | なし(1色のみ) |
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サイズ | 長さ65mm/直径23mm |
重さ | 29g |
材質 | プラスティック |
販売価格 | 1,980円(税込) |
形状・デザイン・機能、どれをとっても本企画で最もシンプルなアイテムかもしれません。一見するとただの白いプラスティック製の筒状のパイプ。そこに「Frédéric Caudron」の文字が。そう、これはベルギーが生んだキャロムビリヤードの世界チャンピオン、フレデリック・コードロンのブランドのアイテムです。日本語の商品名は「コードロン ティップツール」。一体どう使うのでしょうか?
使い方はたった一つ。だがそれがいい
画像を見れば、使い方はすぐわかると思います。キュー先にスポッとはめて、回しながらキュキュッとタップの側面を「締める」。ただそれだけのアイテムです。他のタップツールにあるようなヤスリなどは付いていません。潔いまでの単機能ツールです。
そもそもなぜタップの“横”(側面)を締める必要があるのかと言うと、革で出来ているタップ、特に単層(一枚革)タップは、撞いているうちに主にショット時にかかる力によって“横”が膨らみやすくなるから。ほうっておくとタップが変形が進み、打感がボヤけたり、性能が低下したりします。それを防ぐため、定期的に“横”を締めてあげるといいのです。
コードロン ティップツールの内側の空洞部はテーパー(傾斜)が付いているので、市販されているほとんどのタップ径(キュー先端径)に対応しています。キャロムビリヤードキュー用に企画されたアイテムですが、より径が太めのポケットビリヤードキューにも使えます。
「側面を360度まんべんなく均等に締められるのがいいです」
今回も商品テスターを務めてくれたのは大学生プレイヤーの林武志さん(全国レベルの強豪アマ ⇒ JPBA 第58期生)。長年単層タップを使っている林さんにとって、“横”を締める作業は日々のルーティン。コードロン ティップツールは違和感なく使えたようです。
Good Point
「プラスティック製で軽くて持ち運びしやすいし、汚れてもすぐ拭き取れる。硬くて耐久性も高そうで、一度買ったら長く使えそうです。ほとんどのタップサイズに対応しているのもいいですね。僕はいつもだいたい球を撞く前にまずタップを締めるんですけど、これは持ちやすいサイズ感で締める作業がやりやすいですし、目に見えてきちんと締まります。以前は別の、2本足の股の部分にタップを挟むタイプの商品で締めてました。それだと力のかかり方がまちまちですし、タップが飛んで(外れて)しまう恐怖感もありました。でも、こちらは360度まんべんなく均等に締められるのがいいです」
Bad Point
「使いながら『やっぱりか』とは思ってたんですが、文字とイラストの黒いプリントはすぐかすれてきます(笑)。せっかくキャロムトップ選手のブランドなのに、安物っぽく見えてしまうのはもったいないなと。あとは単純に、機能の割にちょっと値段が高いかなと感じます。それとこれは悪い点ではなく個人的な希望ですが、キーホルダーが付いているとキューケースの外側にぶら下げたり出来るので、なくしにくくなっていいと思います」
タップの「締め作業」がスピーディーに
今も根強い人気がある単層(一枚革)タップ。単層タップユーザーの多くはその人なりの「締め道具」を持っていますが、このコードロン ティップツールは簡便さにおいてはトップクラスでしょう。また、積層タップでも“横”が膨らみやすいものはあります。コードロン ティップツールをキューケースに入れておくといつでもどこでも、タップの種類を問わず、「締め作業」がスピーディーに行なえます。